みなさんは日々、生活をしている中で特別意識せず当たり前のように行っている行動っていくつくらいありますか?
細かく数えていけば多くのことを、毎日行っていることがあると思います。
人によって回数や時間の多寡はありますが食事・睡眠は一日の生活の中で必ず行っていますよね。
そしてもうひとつ、入浴です。これも人によって入浴のタイミングは様々ではあると思います。
夜入るタイプ、夜は入らず朝入るタイプ、夜と朝入るタイプ、毎日ではないタイプとライフスタイルによって
いろんなパターンがあります。
ただ、タイミングは関係なく大半の人は、入浴をすればシャ ンプー剤 を使い、頭皮や髪の毛を洗いきれいにすると思います。
このシャンプー剤を使って頭皮や髪の毛を洗うという行為は、食事や睡眠と同様、日常的に行われ、
生活の一部になっているはずです。
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食事に関しては「食事のバランス」という言葉を幼少期から学校の先生や親から言われていたので主食・副菜・主菜・乳製品・果物というバランスで朝、昼、晩、毎回とは言えませんがなるべく偏らないように、お肉が好きだけどお魚や野菜も食べなきゃいけないと、自然に考えるようにしていると思います。
ファーストフードもおいしいけど毎日食べていれば、やはり体に良くないという意識が自然と働きます。そして、国産なのか外国産なのか原産地も 気にされ る人も多いと思います。
直接体内に取り入れるものなので、選び方にこだわるのは当たり前ですよね。
このように食べるという行為に関しては多くの人が良いもの、そうでないものと区別して購入し食事をしています。
睡眠に関しても、多くの人とは言えないかもしれませんが、睡眠時の質にこだわる人はいます。例えば、布団に始まり枕やマットを自分に合うものを選び、睡眠の質を高めている人もよく聞きます。
では、シャンプー剤に対してはいかがでしょうか?
前置きが長くなりましたが、美容室4cm主任マネージャー背戸です。
毎日使い、直接お肌につける事を考えればシャンプー剤も何を選び、何を使うのかを気にしてもみてもいいと思います。
スーパーマーケットなどで野菜やお肉を手にとり、原産地が表示されてるシールに目をやるくらいの感覚で自分に合うシャンプー剤の選び方のヒントが容器の裏に表示されているんです。
[ シャンプー剤の成分表示の意味って? ]
シャンプー剤の容器の裏側を見ると使用方法や会社名など記載されています。
みなさんもこのへんはなんとなく、目に入れると思います。
ここでもうひとつ見て頂きたい箇所が「成分」や「配合成分」と書いてある所です。
基本的に化粧品登録のものの成分表示は成分の配合量が多い順に記載されています。
シャンプー剤の場合、ほぼ「水」が一番最初に書かれています。
商品によっては精製水や海洋深層水と書かれているものもありますが、ここはそれほど気にしなくて結構です。
そして、「水」の次からの5番目以内に書かれている成分がシャンプー剤 を選ぶポイントとなる
「界面活性剤」になります。5番目以降にも界面活性剤の成分が書かれているものもありますが、主成分と考えれば5番目までを見ればいいと思うます。
[ 界面活性剤とは? ]
シャンプー剤の洗浄成分でわかり易く言うと、「水と油を混ぜ合わせる物質」です。
髪の毛についたチリ、ホコリや7割程度の汚れはシャワーのお湯でも落ちますが、
整髪量や頭皮の油はこの洗浄成分がないとキレイにならないのです。
しかし、この界面活性剤の種類によって洗浄力の強さ、頭皮への刺激力が違い、シャンプー剤の質、髪の毛や頭皮への負担、影響が変わってきます。
[ なぜ界面活性剤が重要なの? ]
先ほど内容成分は多い順に記載されているといいましたが、1番に記載されている「水」はシャンプー剤の容器に何%入っているかご存知ですか?実は60~80%が水なんです。市販のシャンプー剤だと80%くらいが水です。
残り20%の容量の約70%が洗浄成分の界面活性剤でシャンプー剤はできています。
と、言うことは水以外のほとんどが界面活性剤なので、選ぶ基準としてどういう界面活性剤が入っているかがとても重要ということです。
まずは界面活性剤の種類と特徴、シャンプー容器に書かれている表記名をご覧ください。
〈 アニオン (陰イオン) 界面活性剤 〉
| 種類、表記名、特徴、評価指数 |
・ 高級アルコール
表記名称例 ラウリル硫酸Na ラウレス硫酸Na ラウレス硫酸アンモニウム
特徴 ・ 最も安価な界面活性剤なので市販のシャンプー剤に多く使用されている。
・ 洗浄力が高く、頭皮への刺激が強いため残さなければいけない皮脂まで除去してしまうことがある。
洗浄力 ◎ 泡立ち ◎ 刺激 高
皮膚刺激 10 脱脂力 10 保湿 1
・ アラニン系 [ アミノ酸系 ]
表記名称例 ココイルメチルアラニンNa ラウロイルメチルアラニンNa
特徴 ・ 適度な洗浄力で頭皮のベタつきを抑え、トリートメント効果があり洗い上がりがしっとりとする。
洗浄力 △ 泡立ち △ 刺激 低
皮膚刺激 3 脱脂力 3 保湿 6
・ α – オレフィン系
表記名称例 オレフィン(C14-16) スルホン酸Na
特徴 ・ 洗浄力が高く泡立ちがよく、高級アルコール系より若干刺激が抑えられている。
洗浄力 ◎ 泡立ち ○ 刺激 中
皮膚刺激 6 脱脂力 8 保湿 1
・ タウリン系
表記名称例 ラウロイルメチルタウリンNa ココイルメチルタウリンNa
特徴 ・ 高級アルコール系と比較するとやや洗浄力は落ちるが、頭皮や髪の毛には刺激が少ない。
・ きめ細かい泡立ちが特徴。
洗浄力 △ 泡立ち △ 刺激 低
皮膚刺激 2 脱脂力 6 保湿 3
・ グルタミン酸系 [ アミノ酸系 ]
表記名称例 ココイルグルタミン酸TEA ラウロイルグルタミン酸Na
特徴 ・ 頭皮や髪の毛への刺激が低く、洗浄力も弱い。泡立ちが悪い。
洗浄力 △ 泡立ち △ 刺激 低
皮膚刺激 3 脱脂力 3 保湿 6
・ 弱酸性石けん系 [ アミノ酸系 ]
表記名称例 カルボン酸Na ラウレス-4酢酸Na
特徴 ・ アルカリ石けん系を改良したもので、頭皮や髪の毛に刺激が低く地球環境に優しい成分である。
洗浄力 ○ 泡立ち ○ 刺激 中
皮膚刺激 5 脱脂力 8 保湿 2
・ PPT系
表記名称例 ココイル加水分解コラーゲンNa ラウロイルシルクアミノ酸K
特徴 ・ コラーゲンなどのタンパク質からできているため、トリートメント効果が高く頭皮や髪の毛に優しく低刺激。
・適度な脱脂力でしっとり洗いあげる。
洗浄力 △ 泡立ち △ 刺激 低
皮膚刺激 2 脱脂力 2 保湿 10
〈 両性 ( 陰イオンと陽イオンの両方を併せ持つ) 界面活性剤 〉
・ ベタイン系
表記名称例 コカミドプロピルベタイン ココアンホ酢酸Na
特徴 ・ 泡立ちが良く、洗浄力はマイルドで優しく低刺激。
洗浄力 ○ 泡立ち △ 刺激 低
皮膚刺激 1 脱脂力 4 保湿 3
このように界面活性剤の種類、特徴も様々です。
頭皮には皮脂膜と言うものがあり、役割としては頭皮の水分を保ち乾燥を防ぐ保湿効果、皮脂とは油なので頭皮や髪の毛に潤いを与えるツヤだし効果、あとは、年々強くなっている紫外線が頭皮に直接当たらないようにガードしてくれるバリア効果。
と、言うように皮脂膜は頭皮にとても大切なものです。
洗浄力、皮膚刺激が強い界面活性剤が入ったシャンプー剤で洗うことによって、頭皮を保護している皮脂膜を落としすぎることがあるんです。
上記の評価指数の、皮膚刺激と脱脂力の数字が高ければ高いほど洗浄力が高く頭皮に対する刺激が強い界面活性剤が使われているシャンプー剤になります。
今、自分の使っているシャンプー剤はどのくらいの洗浄力で、頭皮に与える刺激は強いのか弱いのか、保湿力はどうなのか気になると思います。
[ 市販、サロンシャンプー剤の評価指数 ]
ここからドラッグストアで一般的に販売されているシャンプー剤とサロン専売品の界面活性剤の種類を見て皮膚刺激、脱脂力、保湿に対する評価指数を出してみます。美容師によるシャンプーの評価です。
*配合成分の5番目までの界面活性剤を見ます。
*g単位はドラッグストアの販売価格で計算してます。
(小数点2位以下切り捨て)
ラックス
楽天 ユニリーバ/ラックス スーパーダメージリペア シャンプー ポンプ 430g
アマゾン ラックスシャンプー
・ ラウレス硫酸Na ・・・ 高級アルコール
・ コカミドプロピルベタイン ・・・ ベタイン系 5番目に表記
皮膚刺激 5、5 脱脂力 7 保湿 2
g単位 1、9円
TSUBAKI
楽天 資生堂ツバキ(TSUBAKI) エクストラモイストシャンプー&コンディショナー トライアルセット
アマゾン TSUBAKI シャンプー
・ ラウレス硫酸Na ・・・ 高級アルコール
・ コカミドプロピルベタイン ・・・ ベタイン系 3番目に表記
皮膚刺激 5、5 脱脂力 7 保湿 2
g単位 1、5円
Dove
楽天 ダヴ エアリーモイスチャー シャンプー [ダヴ ヘアケア シャンプー しっとりタイプ]
アマゾン Dove シャンプー
・ ラウレス硫酸Na ・・・ 高級アルコール
・ コカミドプロピルベタイン ・・・ ベタイン系 5番目に表記
皮膚刺激 5、5 脱脂力 7 保湿 2
g単位 1、1円
セグレタ
楽天 セグレタ シャンプー 本体(360mL)【kao1610T】【セグレタ(Segreta)】
アマゾン セグレタ シャンプー
・ ラウレス硫酸アンモニウム ・・・ 高級アルコール
・ ラウラミドプロピルベタイン ・・・ ベタイン系 4番目に表記
皮膚刺激 5、5 脱脂力 7 保湿 2
g単位 1、8円
クリア
楽天 クリアフォーメン ヘア&スカルプエキスパート シャンプー 350g[男性用シャンプー]
アマゾン クリア シャンプー
・ ラウレス硫酸Na ・・・ 高級アルコール
・ コカミドプロピルベタイン ・・・ ベタイン系 5番目に表記
皮膚刺激 5、5 脱脂力 7 保湿 2
g単位 1、9円
この5種類のシャンプー剤に関しては、メインの界面活性剤がほぼ同じです。
市販では一番多く使われている硫酸系の高級アルコールにベタイン系で皮膚刺激を抑えている感じです。
TSUBAKIのg単価が少し安いですがコカミドプロピルベタインが3番目に表記されています。
Doveのg単位が一番安いです。
HIMAWARI
楽天 クラシエ/ディアボーテ オイルインシャンプー HIMAWARI ジャンボ本体500ml
アマゾン HIMAWARI シャンプー
・ ココイルメチルタウリンNa ・・・ タウリン系
・ パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン ・・・ ベタイン系
・ ココイルグルタミンTEA ・・・ グルタミン酸系 [アミノ酸系]
皮膚刺激 2 脱脂力 4、3 保湿 4
g単位 1、8円
きめ細かい泡で頭皮、髪の毛に対する刺激がとても優しいです。
グルタミン酸系で保湿力を高めてます。
「いち髪」も似た成分になってます。
ジュレームアミノ
楽天
アマゾン
・ ココイルグルタミン酸TEA ・・・ グルタミン系 [アミノ酸系]
・ オレフィン(c14-16)スルホン酸Na ・・・ α-オレフィン系
・ コカミドプロピルベタイン ・・・ ベタイン系
皮膚刺激 3、3 脱脂力 5 保湿 3、3
g単位 1、8円
ココイルグルタミン酸を多く配合しているシャンプー剤です。
グルタミン酸は髪の毛に元々あるアミノ酸のため近い成分で洗い上げます。
α-オレフィン系で皮膚への刺激を抑えながら、洗浄力、泡立ちをよくしてあります。
ボタニスト ボタニカルシャンプー
・ コカミドプロピルベタイン ・・・ ベタイン系
・ ココイルメチルタウリンNa ・・・ タウリン系
・ ラウロイルメチルアラニンNa ・・・ アラニン系 [アミノ酸系]
皮膚刺激 2 脱脂力 4、3 保湿 4
g単位 2、8円
評価指数に関してはHIMAWARIと同じになりました。
ベタイン系が一番多く配合されているので皮膚刺激がより優しいです。
g単位が2円台ですので界面活性剤が1円台のものと比較すると多少濃いのかなと思います。
COTA i CARE シャンプー 9 サロン専売品
・ コカミドプロピルベタイン ・・・ ベタイン系
・ ラウロイルメチルアラニンTEA ・・・ アラニン系 [アミノ酸系]
・ ココイルグルタミン酸TEA ・・・ グルタミン系 [アミノ酸系]
皮膚刺激 2、3 脱脂力 3、3 保湿 5
g単位 8、3円
低刺激で泡立ちのいいベタイン系に保湿力、手触りを向上させるためにアラニン、グルタミンのアミノ酸系を使用しています。市販シャンプー剤の4倍以上、プロユースの2倍以上の濃度です。
1、3、5、7、9と5種類あり皮膚刺激、脱脂力、保湿が調整されています。
4cmオリジナルシャンプー ザ、オーガニック
公式サイト 4cmオリジナルシャンプー ザ、オーガニック
・ ラウロイルメチルアラニンNa ・・・ アラニン系 [アミノ酸系]
・ ココイルグルタミン酸TEA ・・・ グルタミン系 [アミノ酸系]
・ コカミドプロピルベタイン ・・・ ベタイン系
皮膚刺激 2、3 脱脂力 3、3 保湿 5
g単位 13、3円
COTA i CARE同様、頭皮、髪の毛に対して低刺激で洗浄力もマイルドで優しいです。に加え、天然植物エキスを配合してますので保湿力の高い弱酸性シャンプーです。
[ 自分に合うシャンプーの選び方とは? ]
市販のシャンプー剤を中心に主な界面活性剤と評価指数、g単位がお分かりいただけたと思います。自分に合うシャンプーの選び方の参考にしていただけると幸いです。
今までシャンプー剤を選ぶ基準は値段、CMの印象、口コミや容器の表面の文言などで選ぶことが多かったと思います。
先ほど解析したシャンプー剤の中にも何種類か使ったことのあるものはありませんか?
「あのシャンプーなんだか合わないから、次はこれにしてみようかな。」と一度使用して、シャンプーを変える続ける人もよくいると思います。
でも洗浄成分の界面活性剤を見ると実際には、あれだけ種類があるのにほとんど差が無くシャンプーの質としては変わらないものがたくさんあります。
逆に、市販のシャンプー剤でもサロン専売品とあまり変わらない界面活性剤が使われているものも最近はよく目にします。
でもやはり、g単位を見てわかるように成分濃度が明らかに違います。
美容室に行った後は髪の毛がサラサラだなと感じるのは、シャンプー剤の違いが大いにあります。
シャンプーをするという行為は、髪の毛や頭皮の汚れを落とす、+α髪の毛、頭皮を補修するものとして捉えるべきなのです。
自分に合った界面活性剤という意味では、よくラウレス硫酸はダメだと聞きますが、極端な例えですがノンカラー毛のダメージ0で、中華料理屋さんの厨房で鍋を振っている油と密接な人は洗い方を間違わなければ個人的にはありです。
ラウリル硫酸が改良されてラウレス硫酸に、さらにはスルホコハク酸ラウレス2Naと界面活性剤も進化して質は良くなってます。
ただ、カラーやパーマをしている人は皮膚刺激が強く、洗浄力が高く、保湿力が低い界面活性剤が使われているシャンプー剤はやはりNGです。
そういう人にはラウロイルアスパラギン酸Na、ココイルグルタミン酸TEAが配合しているアミノ酸系のものがおすすめですね。
頭皮が乾燥気味であればベタイン系がメインのもの、髪の毛のダメージレベルが強くなるに連れてアミノ酸系のものにすると良いです。
このように自分の頭皮、髪の毛の状態をよく理解して皮膚刺激、洗浄力、保湿力がどのような界面活性剤が入っているシャンプー剤なのかを解析して、自分に合うシャンプー剤を選んでみてはいかがでしょうか?
自分に合うシャンプーの選び方が分からない人は美容室4cm筆頭マネージャーの背戸にお聞きください。自分に合うシャンプーを提案させていただきますよ。
以上、(自分に合うシャンプーの選び方!選ぶポイントは表示されている内容成分の界面活性剤! )でした。
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